2012年02月10日

世界で用いられる「Kimono」

着物とは「着る物」、つまり単に「衣服」という意味の言葉でした。
それが日本の伝統装束である和服のみを指して用いられるようになったのは、
西洋の衣服、いわゆる洋服が登場して以降のことです。

そのような理由で日本ではすっかり和服の意味で定着した着物ですが、
実はこれは海外でも同様で、「Kimono」の名で和服は浸透しています。

中国語でこそ「和服」で表記されますが、
ラテン語圏では「Kimono」或いは「Quimono」が用いられます。

単に「着る物」という意味でしかなかった着物が
日本を含め世界中で和服の意味で捉えられているというのは、
なんとも面白い話ですね。

最近では日本でも、和服よりもむしろ着物の呼称の方が
好んで用いられている感があります。

それは恐らく先述の理由で外国人にも通用しやすいため、
商品名をそちらで統一したいという思いも恐らくあるのかもしれませんね。